十九、法華講員の中にきらいな人がいるから、
法華講に入りたくない





 人はだれしも気の合う人もいれば、気の合わない人もいるものです。
 だからといって、すべてを好ききらいで判断し行動することは、きわめて幼稚ようちなことであり、決して賢明けんめいな方法とはいえません。
 今、あなたにとって大切なことは、正しい仏法を信仰して真の幸福をきずくことではないでしょうか。そのためには、好ききらいの感情にとらわれることなく、正法に帰依きえすることを最優先さいゆうせんさせなければなりません。
 「法華講員の中にきらいな人がいる」というあなたが、なぜその人をきらうのか判然はんぜんとしませんが、多くの場合、他人をきらう理由としてその人のくせや欠点をげるものです。
 しかし、癖や欠点がある人でも、正法を受持し信行しんぎょうはげむことによって、必ず立派な人格を形成けいせいしていくのであり、あなた自身も妙法の功徳力くどくりきによって生命が浄化じょうかされ、他人をきらう心がうすらいでいくことは間違いありません。また、信心が深まることによって、他人の仏性ぶっしょううやまう心が生まれ、おのずと他人を尊敬する命があられてくるのです。
 あなたが、現在の感情的なわだかまりを乗り越えて、日蓮大聖人の正法に帰依きえし、たがいに同志どうしとして広宣流布に向かって精進しょうじんしていくならば、すばらしい人間関係を築くことができるはずです。
 日蓮正宗の信仰にこそ大御本尊の功徳がそなわっているのですから、安心して法華講員となり、充実した幸せな人生を歩んでください。