三十三、日顕上人は、本門戒壇の大御本尊が偽物で
あるといっているのではないか





　創価学会では、日顕上人が本門戒壇（かいだん）の大御本尊を「偽物（にせもの）」であると発言したとして、さかんに喧伝（けんでん）していますが、そもそも血脈相承（けちみゃくそうじょう）を承（う）け、本門戒壇の大御本尊を厳護（げんご）する立場にあられる御法主上人が、その大御本尊を偽物などと発言されるわけがありません。
　日顕上人は、大法要における御説法（せっぽう）や種々の講習会での御講義（こうぎ）など、あらゆる席において、常（つね）に本門戒壇の大御本尊が御本仏日蓮大聖人の御当体（とうたい）であり、仏法の中枢肝要（ちゅうすうかんよう）の御法体（ほったい）であることを御指南（しなん）されています。宗内僧俗は、この日顕上人の御指南を拝承（はいしょう）して、本門戒壇の大御本尊に対する信仰を深め、さらなる行学（ぎょうがく）に励（はげ）んでいることは紛（まぎ）れもない事実です。
　創価学会は「河辺メモ」なるものを証拠（しょうこ）として、日顕上人が大御本尊を偽物であるかのような発言をしたと騒（さわ）ぎ立てていますが、これは創価学会が悪意（あくい）に満ちた曲解（きょっかい）によって、日顕上人を貶（おとし）めようとする策謀（さくぼう）以外の何ものでもありません。
　この「メモ」とは、宗門の僧侶が私的（してき）な覚（おぼ）え書（がき）として書き綴（つづ）ったものであり、僧侶本人もその内容は回顧（かいこ）したものが多く、自分の主観（しゅかん）にこだわった部分が多い旨（むね）の発言をしています。すなわち、活字（かつじ）にしたり、公表したりするような正確なものではなかったのです。その私的なメモのコピーを創価学会が入手（にゅうしゅ）していたということは、誰かが盗（ぬす）み撮（ど）りをして創価学会に持ち込んだものか、あるいは創価学会が誰かに盗み撮りをさせたというほかはありません。
　また、メモの中の「大御本尊のは偽物…」の文言（もんごん）については、日顕上人が本門戒壇の大御本尊を偽物と仰（おお）せられたのではなく、当時の裁判（さいばん）や大御本尊への疑難（ぎなん）、及（およ）びそれらに対する破折に関するものであったことを、メモした僧侶が自（みずか）ら証言（しょうげん）しています。
　本人の承諾（しょうだく）なしにひそかに入手したメモを悪用し、本門戒壇の大御本尊を御法主上人攻撃（こうげき）の材料に使うなどは、創価学会の卑劣（ひれつ）きわまりない体質を如実（にょじつ）に物語っています。