十九、宗門は日蓮宗（身延派）と交流し謗法と化
しているのではないか





　日蓮正宗は、身延（みのぶ）派などの日蓮宗はもちろんのこと、他宗教団（きょうだん）と交流（こうりゅう）を深めるなどということは一切ありません。
　ただし、総本山大石寺では、普段（ふだん）から一般の人が総本山内を見学することは自由であり、それは身延派を含めた他宗の僧侶であろうと例外（れいがい）ではありません。しかし、他宗派の人が大御本尊を参拝（さんぱい）したり、供養（くよう）したりすることは厳（きび）しく禁（きん）じています。
　また、本宗の僧俗（そうぞく）が身延や千葉、鎌倉などの他宗寺院にある大聖人の聖跡（せいせき）を見学することもあります。しかしこれは、信仰心をもって参詣（さんけい）するのではなく、あくまでも歴史を学ぶ糧（かて）にしたり、他宗の実状を知るためですから、謗法（ほうぼう）にはあたりません。
　第九世日有（にちう）上人は『化儀（けぎ）抄』に、 　「但（ただ）し物見遊山（ものみゆさん）なんどには神社へ参（まい）らせん事禁（きん）ずべからず」（聖典９８７頁） と仰せられ、この御文について第六十六世日達上人は、 　「物見遊覧（ゆうらん）のため神社を見て廻（まわ）っても、それを禁止する必要はありません。しかし信心の心で詣（まい）って礼拝（らいはい）しては、謗法の人に同ずることになって与同罪（よどうざい）をこうむるのであります」（達全一－四－五五八頁） と解説されています。
　創価学会は、日蓮宗（身延派）の僧侶が大石寺を見学するために訪（おとず）れたり、本宗の僧侶が他宗寺院にある史跡（しせき）を見学したことを、ことさら大仰（おおぎょう）に取り上げて、「宗門は日蓮宗と交流を深めている」などとデマを流しています。これは、創価学会が会員に対して、あたかも宗門が謗法厳誡（ほうぼうげんかい）の精神を失（うしな）ってしまったかのように思わせるための悪口（わるくち）なのです。
　しかるに創価学会では、平成七年頃より立正佼成会（りっしょうこうせいかい）などの新興（しんこう）宗教や既成（きせい）仏教教団に対して、「今まで非難（ひなん）して悪かった」などとお詫（わ）び行脚（あんぎゃ）を行（おこな）い、他宗派への迎合（げいごう）を図（はか）っています。
　このように従来（じゅうらい）の方針を平然（へいぜん）と変え、積極的に邪宗教と共存（きょうぞん）を図る創価学会こそ、日蓮大聖人の謗法厳誡の精神を失った集団になっているのです。