五、生活や商売・仕事に差し支えるから脱会できない





　あなたが今、学会の間違いを知りながら生活や収入（しゅうにゅう）のことを心配し、学会を脱会できないでいるならば、あなたは目先（めさき）の損得（そんとく）にとらわれて、信仰本来（ほんらい）の目的を見失（みうしな）っていることになります。
　本来、私たちが信心を始めた目的は、真の幸福である成仏の境界（きょうがい）を築（きず）くことにあったのです。
　日蓮大聖人は、 　「今既（すで）に得難（えがた）き人界（にんがい）に生（しょう）をうけ、値（あ）ひ難（がた）き仏教を見聞（けんもん）しつ、今生（こんじょう）をもだ（黙止）しては又何（またいず）れの世にか生死（しょうじ）を離（はな）れ菩提（ぼだい）を証（しょう）すべき」（聖愚問答抄　御書４０２頁） と仰せられ、せっかく人間として生まれたうえは、唯一（ゆいいつ）の正法である南無妙法蓮華経を受持（じゅじ）し成仏することが、もっとも大切であると教えられています。
　もしも現世の生活を優先（ゆうせん）させ、日蓮正宗の正しい信仰を持（たも）たなければ、今は平穏（へいおん）であっても、未来には悪道（あくどう）の苦しみを受けることは間違いないのです。
　正法を受持し、誠意（せいい）を尽（つ）くして仕事に励（はげ）むとき、必ず世間の評価（ひょうか）も高まり大きな信用（しんよう）を得（え）て、立派（りっぱ）に生計（せいけい）を立てることができるものです。
　大聖人は、 　「『所願虚（しょがんむな）しからず亦（また）現世に於（おい）て其（そ）の福報（ふくほう）を得（え）ん』と。又云（またい）はく『当（まさ）に現世（げんぜ）に於（おい）て現（げん）の果報（かほう）を得（う）べし』等云云」（南条殿御返事　御書９４８頁） と、法華経の御文を引用して正法受持（じゅじ）の功徳を述べられています。
　脱会した法華講員のほとんどが、創価学会員からのいやがらせをものともせず、正しい信仰の功徳と自身の努力によって、見事な実証（じっしょう）を示していることを知るべきです。