五、創価学会に籍を置いているが、今でも大石寺の
大御本尊を念じて勤行している。それではいけないのか




　第二祖日興上人の御在世当時、佐渡（さど）の信徒の中に、「自分は日蓮大聖人の直々（じきじき）の弟子だ」と名乗る人や、血脈（けちみゃく）の大事（だいじ）を知らずして、日興上人以外の人を師匠（ししょう）とする人がいました。
　日興上人はこれらの信徒に対して、 　「この法門は、師弟子（しでし）をただして仏になり候（そうろう）。師弟子だにも違い候へば、同じ法華を持（たも）ちまいらせて候へども、無間（むけん）地獄に堕（お）ち候なり」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（歴全１－１８３頁） と御教示されています。
　この御文は、同じ南無妙法蓮華経を唱えたとしても、唯授一人（ゆいじゅいちにん）の血脈（けちみゃく）を所持（しょじ）される日興上人を師匠（ししょう）として、その御教導（きょうどう）に従（したが）わなければ、無間地獄に堕ちることは疑（うたが）いないと厳（きび）しく戒（いまし）められたものです。
　あなたは、以前には日蓮正宗の信徒として信仰に励（はげ）んでいたのでしょうが、現在の創価学会は日蓮大聖人以来の血脈を否定し、数々（かずかず）の謗法（ほうぼう）を犯（おか）して日蓮正宗の教義信仰に背（そむ）く邪宗教（じゃしゅうきょう）になり果（は）てました。まさしく師弟子の道に狂（くる）った教団になったのです。
　したがって、あなたがいかに総本山の大御本尊を念（ねん）じて勤行（ごんぎょう）をしても、それは正しい師弟相対（していそうたい）の信心ではなく、信心の血脈が流れていないのですから、功徳がないばかりか、かえって堕地獄（だじごく）の厳罰（げんばつ）を被（こうむ）ることになるのです。