二、宗門では、正法興隆に貢献した「池田先生」をなぜ
呼び捨てにするのか





　宗門の僧侶や法華講員が池田大作を呼び捨てにするのは、恨（うら）みや憎（にく）しみなどの感情によるものではありません。
　自（みずか）らの慢心（まんしん）によって日蓮正宗から破門（はもん）された池田大作は、多くの学会員を誑（たぶら）かして仏法破壊（はかい）の道にかり立てています。このような悪業（あくごう）の張本人（ちょうほんにん）であり、邪宗教の教祖（きょうそ）となった池田に対して、宗門は敬称（けいしょう）をつける必要をまったく認（みと）めていないのです。むしろ学会員はもちろん、宗門の内外の人々に、池田の悪業の実体を知らせ、それを糾弾（きゅうだん）するために、宗門は「池田大作」と敬称を外（はず）して呼んでいるのです。
　たしかに池田は、一時、日蓮正宗の信徒を代表する総講頭という立場にあり、また創価学会の目的に沿（そ）って日蓮正宗の教えを弘め、宗門の発展に力を尽（つ）くしてきたことも事実です。
　しかし池田は、宗門に対して表面では恭順（きょうじゅん）を装（よそお）いながら、陰（かげ）では、宗門を支配し日蓮大聖人の仏法を自分の意のままに操（あやつ）ろうと謀（はか）っていました。まさしく池田は、御法主上人から任命された総講頭の地位を悪用（あくよう）して「宗門乗っ取り」を画策（かくさく）していたのです。これこそ恩を仇（あだ）で返す「忘恩（ぼうおん）の徒（と）」「不知恩（ふちおん）の者」というべきです。
　このような池田に、敬称をつける必要がないことは当然です。
　なお、創価学会は日顕上人を「日顕」と呼び捨てにしていますが、いかなる理由があろうとも、日蓮大聖人を御本仏（ごほんぶつ）と仰いで信仰する者が、宗祖大聖人以来の血脈を承継（しょうけい）される御歴代上人を呼び捨てにして、誹謗中傷（ひぼうちゅうしょう）を加えるなどという、大逆罪（ぎゃくざい）を犯（おか）した例は、かつて一度もありません。その意味でも池田大作の言動（げんどう）は、未曽有（みぞう）の大謗法（だいほうぼう）なのです。