八、家族が、創価学会員なので、脱会すると家庭内に
争いが起きる





　初めて御本尊を受持するとき、多くの人は、一時的にせよ、家族や親類（しんるい）、友人などから反対されたのではないでしょうか。
　そうしたなかでも正法を護持（ごじ）することの大切さを知り、勇気をもって正法に帰依（きえ）したのです。この一人の決意（けつい）によって、やがて家族も正しい信仰を理解し、入信して御本尊の功徳に浴（よく）したはずです。
　もし、家庭内の反対やいさかいを心配（しんぱい）して入信しなかったならば、その家は御本尊の功徳に浴することはできなかったでしょう。
　あなたが、創価学会の、誤（あやま）りに気がついて脱会すれば、創価学会員である家族は反対し、家庭内に波風（なみかぜ）が立つかもしれません。だからといって、それを恐れて脱会しないでいるならば、家族を正しい仏法に導（みちび）く機会（きかい）を失ってしまいます。たとえ、一時の対立やいさかいがあったとしても、あなたが強い決意をもって創価学会を脱会し、正しい信仰を貫（つらぬ）いてこそ、大御本尊の功徳をいただき、家庭の真の和楽（わらく）と幸せを築くことができるのです。
　日蓮大聖人は、 　「目連尊者（もくれんそんじゃ）は母の餓鬼（がき）の苦（く）をすくい、浄蔵（じょうぞう）・浄眼（じょうげん）は父の邪見（じゃけん）をひるがえす。此（これ）よき子の親の財（たから）となるゆへぞかし」（千日尼（せんにちあま）御返事　御書１４７８頁） と仰せられ、まず自身が正法に帰依し、さらに身内（みうち）の人を正法に導（みちび）くことが大切であると教えられています。
　あなたが法華講員として正しい指導のもとに信仰に励（はげ）み、家族を慈（いつく）しむならば、家族はあなたの判断（はんだん）が正しかったことを必ず理解してくれるはずです。