大白法 平成２１年７月１日刊（第７６８号より転載）
七万五千名大結集総会への参加
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間近に迫った未曽有の大総会
平成十四年十月二十二日、宗旨建立七百五十年慶祝記念総本山奉安堂落慶記念大法要（終会）の砌に、前御法主日顕上人猊下より僧俗一同に対して、
「地涌の友の倍増乃至、それ以上の輩出と大結集を遂げ、もって大仏法の荘厳と正法による国家安寧の実現を目指すことが肝要と存じます」（大白法 六〇八号）
との御命題を賜ってから七年。今月十五日・十六日の立正安国論正義顕揚七百五十年記念大法要、二十六日の七万五千名大結集総会が、いよいよ間近に迫っています。
特に七万五千名大結集総会は法華講の精鋭が集う未曽有の大総会であり、平成六年の地涌六万大総会・昨年全国四会場で行われた決起大会等を通して培った経験を元に、運営委員会を中心として計画・準備が着々と進められています。
大出陣式から広布展開
全国の僧俗が、大結集総会に向けて真剣に七百五十億遍唱題行を実践し、大結集総会へ参加するならば、大結集総会の成功は疑う余地はありません。
しかし、大結集総会が『立正安国論』正義顕揚七百五十年を期した、私たちの信心修行の大きな証ではありますが、広布への終着点ではありません。故に、七万五千名の地涌の友が大結集し奉ることは大きな御命題の成就ではありますが、この成功に安堵し立ち止まってはいけません。
参加する各人は法華講の精鋭として、異体同心の姿を示して、さらなる前進を固く志すべきでしょう。
異体同心とは、『異体同心事』
「異体同心なれば万事を成じ、同体異心なれば諸事叶ふ事なし」（御書 一三八九㌻）
と仰せの通り、そこには一個人では果たすことのできない大きな力が発揮されます。
御法主日如上人猊下は、
「七万五千名の精鋭が身軽法重・死身弘法の精神に立って大折伏戦に打って出れば、そこから法華講は大きく変わり、法華講が変われば世間が必ず変わります。さらに大きく広宣流布の展望も開かれてくるのであります」（大白法 七六三号）
と御指南あそばされております。
大切なことは、一人ひとりが日蓮大聖人の弟子檀那としての使命を感じ、御法主上人猊下の御指南のもと、広宣流布へと前進していくことなのです。
御法主日如上人猊下は、
「七万五千名の大結集は、御命題にお応えして七年間の結果を示す大事な意義が存しますが、同時に、次なる戦いへの出発の儀式であり、広布の歴史を築く新たなる地涌の菩薩の大出陣式であります（中略）本年、私どもは、七万五千名大結集総会を完全勝利し、記念総登山を勇躍達成し、一丸となって大折伏戦を展開し、もって全国すべての講中が必ず折伏誓願を達成するよう、心から願うものであります」（同 七五七号）
と、本年の出陣式の砌に仰せであり、皆様方もこの御指南を何度も見聞きされたと思います。
大結集総会を目前に控え、今一度この御指南を拝し奉り、精鋭としての自覚と異体同心の信心に立ち、全支部が御命題達成と折伏誓願成就のために唱題・折伏を実践してまいりましょう。
大結集総会に臨む心構え
総本山では、記念事業の一環として塔中坊の建替え工事が行われたのをはじめ、境内・周辺道路、駐車場等の整備が行われ、日本全国の壇信徒が安心して登山できるようにと準備も大詰めを迎えています。
しかしながら今回の総会は、通常の登山以上に、一人ひとりが自覚をもって臨む必要があります。
七万五千名が一堂に会するのですから、当日は互いに協力し合い自分勝手な行動を慎むのはもちろんのこと、大結集総会当日に至るまでの結集の推進が大切なのは言うまでもありません。
御法主上人猊下の、
「大結集に当たっては、各講中は現在の可動勢力だけに止まらず、改めて組織を掘り起こし、埋もれている優れた人材を発掘し、育成し、精鋭として陣容を整え、大総会に臨むよう、徹底的に推進を計っていく必要があります」（同 七五七号）
との御指南のままに、自身の信心の錬磨と組織全体の活性化が進んでいます。
しかし、『兄弟抄』に、
「此の法門を申すには必ず魔出来すべし。魔競はずば正法と知るべからず」（御書 九八六㌻）
と仰せように、大結集総会が眼前に迫るほどに障魔が襲ってくるのは必定と言えます。
そのような魔を打ち破り、さらに確信を深めていくためには、やはり唱題行が大切であり、七百五十億遍唱題行の重要性を再確認していただきたいと思います。
一日二時間の唱題行も九日で満了を迎えますが、真剣に地涌倍増と大結集の達成を御祈念していく中で、様々な功徳を実感されていると思います。
御法主日如上人猊下は、
「こうした時には内外とむに必ず三障四魔をはじめ、あらゆる困難が我々の行く手を阻みます（中略）私達はいかなる障魔に出遭うとも、ただ大御本尊様への絶対信を持って、疑念なく、浄心に信敬して、強盛なる自行化他の信心に励んでいくならば、御金言の如く、いかなる困難も、立ちはだかる障礙も必ず乗りきっていくことができるのであります」（大白法 七六一号）
と仰せになられています。
僧俗一致して唱題を重ね、七百五十億遍唱題行の完遂はもとより、大結集総会の当日まで「地涌倍増と大結集を名実ともに必ず成就なさしめ給え」との御祈念を申し上げ、魔を打ち破り万難を排しての準備・推進に取り組んでいきましょう。
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