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六月度広布唱題会の砌
皆さん、こんばんは。ただいま総本山におきましては法華講夏期講習会が開催されておりますので、広布唱題会を一日繰り上げて、ただいま奉修した次第であります。
皆様方も最近の世間における様々な
五悪といいますのは、殺生・
十悪と申しますのは、先程の殺生・偸盗・邪淫・妄語、そのあとに続く綺語・悪口・両舌・
この不善という意味は、法や道理に
仏教におきましては、この十悪と並んで説かれておりますのが五逆罪であります。五逆罪というのは、父を殺し、母を殺す。また阿羅漢を殺す。仏様の身体から血を出す、つまり
さらにこの五逆罪よりも罪が重いとされているのが誹謗正法、つまり謗法であります。『顕謗法抄』には、
「問うて云はく、五逆罪より
と仰せられております。つまり五逆罪は人の道に背く最大の罪悪とされている一方、この誹謗正法は読んで字の如く正法を
大聖人様は、
「五逆と謗法とを病に対すれば、五逆は
とおっしゃっております。霍乱というのは急に襲うところの日射病のような、そういった病であります。つまり、そのように急に起きてくる病気は、それはまさしく五逆罪に当たるとおっしゃっております。それに対しまして謗法は、始めはゆるやかにじわじわと襲ってくると、このように仰せあそばされておるのであります。
このほか、謗法ということがいかに恐ろしいかということについて『十法界明因果抄』のなかには、
「
とおっしゃっております。また『善無畏抄』のなかには、
「
と、このように大聖人様はおっしゃっておられます。
要するに苦しみの根源となる十悪、あるいは五逆、あるいは誹謗正法、このなかでも特に誹謗正法すなわち謗法こそ最も恐れなければならないということになるのであります。
では、様々な宿業のもとに生まれ、十悪、五逆、誹謗正法の幾多の罪障を積んできた末法の三毒強盛の荒凡夫が、こうした謗法の罪障といかに対決し、そしていかにこれを消滅することができるのか。結論を言えば、法華経本門寿量文底独一本門の南無妙法蓮華経、すなわち三大秘法の随一、大御本尊様に帰命することが肝要であります。
大聖人様は『日女御前御返事』に、
「されば首題の五字は中央にかゝり（中略）第六天の魔王・竜王・阿修羅・其の
と仰せであります。すなわち地獄・餓鬼・畜生等の悪も、すべて妙法に照らされて「本有の尊形」となると仰せあそばされているのであります。
したがって、末法の荒凡夫はすべからく本門戒壇の大御本尊を帰命依止の御本尊と拝し奉り、
しかし、さらにその上に今、我々にとって大事なことは、『妙法比丘尼御返事』に、
「仏法の中には仏
との仰せを心肝に染めて、妙法受持の功徳をおのれ一人だけに留めず、謗法の害毒によっていまだ塗炭の苦しみにあえぐ多くの人々に下種結縁し、折伏
御命題の達成まであと三年、皆様方には一人ひとりが「地涌倍増」を目指して、本年「決起の年」にふさわしい大折伏戦を敢行されますよう心から念じまして、本日の挨拶といたします。
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