十一月十五日付『聖教』の七面に、創価学会の「二〇〇四年の年間主要行事」が発表・掲載された。

　洗脳されきった会員らは気付かないのだろうが、この「主要行事」の内容を見るだけでも、創価学会が新興邪宗教団に堕（だ）したことが理解できる。以下、逐条（ちくじょう）これを述べる。

　まず「主要行事」の冒頭に掲げているのが〈本部行事〉で、

①「五・三」記念行事（創価学会の日）、
②「一一・一八」記念行事（創価学会創立記念日）
の二つ。

　つまり創価学会は「大聖人直結」を声高に叫びながら、大聖人の御事跡（じせき）とは何ら関係のないこの二つを、最重要行事として掲（かか）げているのである。

　これに次いで〈勤行法要諸行事〉として、以下のような十数項目を掲げているのだが、いやはや何と表現すればよいのやら・・・・。

　宗門の元朝勤行とは異なり、夜が明けてからやっと起き出し、ワラワラと会館に集まって「イケダ大商人直結」の呪文を唱えるらしい。

②「日蓮大聖人御生誕の日」を記念して（略）勤行会を開催する。（二月十六日）

　創価学会の者共が「御誕生の日」を知り得たのは、第四世日道上人の『三師御伝土代』があり、それを代々の上人方、多くの先達が誤りなく伝えられたからである。

　会員らは「御書以外は邪義」などと言うが、その無知、不知恩ぶりには、激しい嫌悪（けんお）を禁じ得ない。

③「立宗の日」に（略）「立宗記念勤行会」を開催する。（四月二十八日）

　「お前達は何宗だ？」とだけ言っておこう（この場合、関西弁では「アホちゃうか」という）。

④「竜の口の法難の日」の意義をとどめ、記念行事を行なう。（九月十二日）

　新入会者に「謗法払い」もさせず、ペンダントニセ本尊を配るだけで「折伏」と称するような輩（やから）に「法難」を論ずる資格はない。

⑤「大御本尊御図顕の日」の意義をとどめ（略）（十月十二日）

　創価学会員は、我意我見に基づく不参の輩であり、なかんずく「大御本尊に関する事柄が上古の文献に出てくるのか（つまり、大御本尊は後世の偽作である、と言いたいのである）」などと言う連中に、「御図顕の日」の意義をとどめる意味は全くない。

⑥「日蓮大聖人御入滅の日」（略）（十月十三日）

　これについては、当欄（十一月一日付）にて処理済（紙上座談会風に言えば「まったくばかばかしい」）。

⑦「春季彼岸勤行法要」（略）「秋季彼岸勤行法要」

　「彼岸は日本独自の風習で仏教本来のものではない」ハズではなかったのか？

⑧「諸精霊追善勤行法要」（略）（七月十五日、八月十五日）

　誤てる信仰により「追善」をされた亡者は、目連の母のごとく、文字どおり火に油を注がれて大苦悩をうけるであろう。

⑨「世界平和記念戦没者追善勤行法要」（略）（八月十五日）

　「世界平和」と称して、していることは、勲章漁りと米英の戦争荷担（かたん）とは、何とも片腹痛い。

⑩「成人の日」に（略）勤行会を実施する（一月十二日）

　一日も早く「学会人」から普通の人に成れるよう、お祈りいたします。

　お年寄りの皆さんには、創価学会などに関わって晩節を汚されないよう、祈るばかりである。

⑫「七五三」記念勤行会を（略）実施する（十一月十五日を中心に）

　これは驚いた！というべきか、やはり、というべきか、宗門における重要行事の一つである目師会（十一月十五日は日目上人御正当会）も、創価学会では単なる「七五三」勤行会にしてしまうのである。

　上洛天奏の途上、雪中に御遷化（ごせんげ）された日目上人の御遺徳も、一顧（いっこ）だにしない彼奴（きゃつ）等の姿に、「直結」の邪義も極まった感を覚える。

※「阪神淡路大震災追善勤行法要」を関西で（略）実施する（一月十七日）

　自ら大震災を招来しておいて「追善勤行法要」を行なうとは、これを称して「マッチポンプ」というのである。

　次の〈記念行事〉〈各種行事〉については紙面の都合上省略するが、最後の〈墓園での月例勤行法要〉こそ、新興宗教・創価学会の真骨頂（しんこっちょう）を遺憾（いかん）なく発揮した内容なので、ぜひ紹介しておきたい。

全国の墓園で、毎月定例の行事として、日蓮大聖人の御入滅の日である十三日に勤行法要を行なう。

また、牧口先生の命日の十八日、戸田先生の命日の二日に、勤行法要を行なう。

　創価学会の異流義化が加速度的に進んでいることが、明確に看取（かんしゅ）される内容ではないか。

　創価学会は、もはや御開山日興上人、三祖日目上人の御事すら、組織を挙げて等閑視して憚（はばか）らない。

　このような大謗法の輩（やから）が、政権与党内で幅をきかせ、日本を牛耳ったような気でいるのだ。

　彼奴等の垂れ流す猛害毒は、確実にこの国を蝕み続けている。

　創価学会の「主要行事」は、我が国にとっての「腫瘍（しゅよう）行事」というべきだ。

年間行事に顕著な学会の邪教化