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御本尊様の縁を大切に
皆さん、こんにちは。
皆さんは、お寺の御住職・御主管、または学校の先生やご両親から、「善い行いをすれば、必ず善い結果が現われる（善因善果）。しかし、悪いことをすると、悪い結果として返ってくる（悪因悪果）」というようなお話を聞いたことがあると思います。
このお話は、とても大切なことです。なぜなら、「原因」と「結果」の関係は、すべての物事に当てはまる道理だからです。
今回は、この道理についてお話したいと思います。
因縁果報について
仏教では「因縁果報」ということが説かれています。
これについ御法主日如上人猊下は、
「『因』は、幸せになるには幸せになるための原因があるように、結果を招く直接的な原因のことです。ところが仏法では因だけではなく、その次に『縁』というものが説かれております。因を助ける補助的な原因を縁と言うのです。また『果』とは因から生じた結果です。そして『報』というのはその報い、果が形として表れたものであります」（大白法 七五一号）
と御教示です。私たちは、この因縁果報を心得て、幸せな生活ができるように心がけることが大切です。
最高の縁
さて、この因縁果報において、世間では「縁」ということが忘れられていることが多くあるようです。しかし、この「縁」ということを蔑ろにしてはなりません。因果には、必ず縁というものがあるのです。
皆さんは、「朱に交われば赤くなる」という諺を聞いたことがあるでしょう。これは、「人は周りの環境（縁）に左右されて善くもなるし悪くもなる」という意味です。
私たちが生活する上で、触れ合う物事は、すべて縁です。誰もが、できることなら自分にとって善い縁となる環境の中で生活したいと願っています。しかし、世間の人は本当の善い縁を知りません。
日蓮正宗の信心をしている皆さんは、本当の善い縁を知っていますね。御法主上人猊下は、
「最高の縁、つまり御本尊様の縁に値うことによって、たとえ我々が過去世でいかなる罪障を積んできたとしても宿命転換できるのです。これがすごいことなのです。だから御本尊様の縁に触れていけば、すべての人が成仏する、幸せになることができるのです。（中略）我々は今日、御本尊様に巡り値えたという縁を大事にしなければならないのです」（同）
と御本尊様との縁が本当の善い縁であり、この最高の縁によって必ず幸せになれると教えてくださっています。
御本尊様を中心とした生活を
「御本尊様の縁を大切にする」とは、「御本尊様を中心とした生活を心がける」ということです。これは、私たちの心と体、または毎日の安心した生活の一切が、御本尊様の中に包まれて存在しているからなのです。つまり、日蓮大聖人様がいつも私たちを見守ってくださっています。
皆さんは、毎日の勤行と唱題をがんばっていますし、毎月の御報恩御講に家族揃って参詣していますね。こうした信心修行を疎かにすることなく、まじめに励むことが御本尊様の縁を大切にすることであり、幸せになるための原因を積むことになるのです。
その上で、皆さんは目標などに向かって、自ら進んで善い行いができるように努めてください。皆さんはどのような行いを思い浮かべるでしょうか。「人に親切にする」ことはもちろん「自分の目標に向かって勉強やスポーツに励むこと」もその行いの一つといえるでしょう。
人は善い行いに努めれば、必ず善い結果に報われます。
しかし、世の中にはどうしても結果のみに執われてしまう人が多いのです。また、せっかく信心をしていても、このことを忘れて自分勝手な考えのもとに「誰も見ていないから」とか「悪いことだけど、うまくやろう」というような不正直な考えを持ってしまう人もいるようです。
これは、仏様の教えに逆らう間違った考え方ですから気をつけましょう。
多くの人々を最高の縁・御本尊様のもとに
さあ、皆さん。御本尊様の縁が最高であり、そこに本当の幸せ（功徳）があることが判ったと思います。御法主上人猊下は、
「信心の功徳を、己れ一人だけのものとするのではなくして、邪義邪宗の害毒によって苦しんでいる多くの人々に伝え、下種折伏をしていくことが、今、最も大事なのであります」（同 八七七号）
と仰せです。ぜひ、正しい信仰を知らないお友達や多くの人に御本尊様の縁が最も大切であることを教えてあげましょう。それが折伏です。
中には、話を判ろうとしないお友達もいるとは思いますが、御法主上人猊下は、
「折伏を受けて、初めは信心に反対していても、大聖人様の仏法を下種し聞かせることによって正法と縁を結ばせ、将来、必ず救われる」（同）
とも仰せられています。
正しい信仰を知らない人を、自宅やお寺の御本尊様のもとにまずお連れして、折伏することが、その人を大聖人様の仏法に縁させることに繋がるのです。
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