第４６歩　～日達上人歌碑～

　

　塔(とう)の原(げん)グラウンド駐(ちゅう)車(しゃ)場(じょう)の北(きた)側(がわ)に、総(そう)本(ほん)山(ざん)第(だい)66世(せ)日(にっ)達(たつ)上(しょう)人(にん)の歌(か)碑(ひ)が立(た)てられています。この歌碑は、日達上人が、｢法(ほっ)華(け)講(こう)の山(やま)桃(もも)｣との題(だい)で、

｢山桃の実(み)は小(ちい)さくも身(み)を守(まも)り　広(こう)布(ふ)の願(ねが)い萌(も)えいづるらむ」

と御(お)詠(よ)みになられた御(お)歌(うた)を刻(こく)印(いん)し、昭(しょう)和(わ)53（1978）年(ねん)に石(せき)碑(ひ)として建(こん)立(りゅう)されたものです。

　同(どう)年(ねん)11月(がつ)、この山桃の碑の除(じょ)幕(まく)式(しき)が日達上人御(ご)臨(りん)席(せき)のもとに行(おこな)われています。

　この御歌について、日達上人は、昭和51年の全(ぜん)国(こく)法華講青(せい)年(ねん)部(ぶ)大(たい)会(かい)で披(ひ)露(ろう)され、

｢法華講は小さいけれども、必(かなら)ず広布の根(こん)本(ぽん)は法華講であるという精(せい)神(しん)に生(い)きて、また折(しゃく)伏(ぶく)もして、信(しん)心(じん)を励(はげ)んで自(じ)分(ぶん)の家(いえ)を大(だい)事(じ)に守(まも)っていただくことをお願いして、今日(きょう)のご挨(あい)拶(さつ)といたします」（大白法　167号）

と御(ご)指(し)南(なん)あそばされています。

　日達上人は、明(めい)治(じ)35（1902）年、東(とう)京(きょう)都(と)京(きょう)橋(ばし)（東京都中(ちゅう)央(おう)区(く)）に誕(たん)生(じょう)され、明治43年に、第57日(にっ)正(しょう)上人の徒(と)弟(てい)となられました。

　その後(ご)、昭和５（1930）年に長(なが)野(の)県(けん)伊(い)那(な)市(し)・信(しん)盛(じょう)寺(じ)の留(る)守(す)居(い)となられ、昭和11年に大(おお)阪(さか)府(ふ)堺(さかい)市(し)・本(ほん)伝(でん)寺(じ)住(じゅう)職(しょく)、昭和16年に東京都豊(と)島(しま)区(く)・常(じょう)在(ざい)寺(じ)の住職となられて戦(せん)後(ご)の復(ふっ)興(こう)に御(ご)尽(じん)力(りょく)されました。

　また、昭和21（1946）年に宗(しゅう)務(む)院(いん)庶(しょ)務(む)部(ぶ)長(ちょう)、昭和31年に日(にち)蓮(れん)正(しょう)宗(しゅう)総(そう)監(かん)に就(しゅう)任(にん)されています。

　さらに、昭和33年、群(ぐん)馬(ま)県(けん)太(おお)田(た)市(し)に高(こう)林(りん)寺(じ)（現在は正信会により不法占拠中）、昭和34年、千(ち)葉(ば)市(し)畑(はた)町(まち)に清(しょう)涼(りょう)寺(じ)を建立あそばされています。

　そして、同年、第65世日(にち)淳(じゅん)上人より血(けち)脈(みゃく)相(そう)承(じょう)を承(う)けられて、第66世の法(ほう)灯(とう)を継(つ)がれました。

　御(ご)登(とう)座(ざ)後は、広布大(だい)願(がん)のために御尽力され、数(かず)多(おお)くの御(ご)事(じ)蹟(せき)を遺(のこ)されて、第67世日(にっ)顕(けん)上人猊(げい)下(か)に法を付(ふ)嘱(ぞく)された後(のち)、昭和54（1979）年７月に御(おん)歳(とし)77歳(さい)をもって御(ご)遷(せん)化(げ)あそばされました。

　私(わたし)たちは、常(つね)に法華講の興(こう)隆(りゅう)発(はっ)展(てん)を願われ、折伏弘(ぐ)教(きょう)に邁(まい)進(しん)された日達上人の御(ご)高(こう)徳(とく)を仰(あお)ぎ奉(たてまつ)り、法華講員(いん)としての誇(ほこ)りを持(も)ち、信心を根本に一(いっ)生(しょう)懸(けん)命(めい)に折伏に励んで広(こう)宣(せん)流(る)布(ふ)に向(む)かって日(ひ)々(び)精(しょう)進(じん)していくことが大(たい)切(せつ)です。